- あらまし
- I
あらまし(連語)〔動詞「あり」に推量の助動詞「まし」の付いたもの〕(1)客観的に多くは事実に反することを仮想したり, 不明の事実を推量したり, 話し手の意志, 希望などを表明する。 …であろう。 …でありたい。
「梓弓引きてゆるさず~ませば/万葉2505」「かくばかり恋しくあらばまそ鏡見ぬ日時なく~ましものを/万葉 4221」
(2)予想したり期待したりする意を表す。 ありたいと思う。「おのづから逢ふ夜あらばの~ましも思ひ絶えぬる身の思ひかな/新続古今(恋二)」
→ まし(助動)IIあらまし※一※ (名)(1)大体のこと。 概要。 概略。 荒筋。「事件の~を説明する」
(2)前もって思いはかること。 予定。 予想。「おはしましし世の御~なりけるとて/増鏡(藤衣)」
※二※ (副)大体。 おおよそ。 あらかた。 ほぼ。III「建物は~出来上がった」
あらまし【荒まし】荒く激しい。 荒々しい。「夜中近くなりて, ~・しき風のきほひに/源氏(総角)」
Japanese explanatory dictionaries. 2013.